喫煙を習慣としている場合にはピルの服用について注意すべきことがあります。
それは、喫煙しながらピルを服用すると血栓症のリスクが高くなるということです。
血栓症のリスクが高くなってしまうことから、煙草を吸うような習慣がある場合にはピルの服用は望ましくなく、服用しているあいだは煙草をやめる必要があります。

血栓症とは、血液の中に血栓と呼ばれる血の塊ができてしまう病気です。
血栓症は心筋梗塞や脳梗塞などを重篤な病気を引き起こす原因にもなります。
このように、血栓症は命に関わる病気であるためピルを服用しているあいだは煙草を止めたほうが賢明であると考えられます。

特に、1日15本以上煙草を吸っている方にとってピルは禁忌薬です。
禁忌薬とは絶対に服用してはならない薬であるということを意味しています。
1日15本以上煙草を吸うようなヘビースモーカーの方が服用すると、命にかかわるようなリスクを負います。
言い換えれば、ヘビースモーカーの方がピルを服用するのは禁止されています。
血栓症になると、血管内で血の塊(血栓)が詰まってしまい、血液の流れが止まってしまいます。
その結果として、その先にある細胞組織に酸素が回らなくなり、細胞が壊死します。

避妊を主目的としているピルは主成分として女性ホルモンであるエストロゲンという成分が含まれています。
このエストロゲンという成分は血液をわずかに固まらせる作用があります。
ピルを服用している間は血中のエストロゲン量が増えていることから、血液がわずかに固まりやすい状態です。
その際に煙草を吸うと血栓症になりやすいのは、煙草が血管を収縮させる作用があるからです。
血液が固まりやすい状態で血管が収縮すると、血管の中に血栓ができやすい状態となります。

だからこそ、喫煙の習慣がある場合は、ピルの服用は控えるべきであるとされており、特に1日15本以上煙草を吸うようなヘビースモーカーの方は、ピルは禁忌薬とされている点をきちんと認識する必要があります。

ピルを服用できるのか不安なときは病院で相談を

ピルを服用できるのか不安なときは病院で相談することが大切です。
ピルを服用すると、少なからず身体に変化があらわれます。
身体の中のホルモンバランスが変化するわけですから、身体にも変化があるのは当然のことです。
自分の判断で勝手に服用してしまうと、思わぬ症状が身体にあらわれる可能性があるため注意が必要です。

病院の中でも、ピルについて相談できる科は産婦人科です。
ピルについては産婦人科の先生が専門家となります。
他の科の先生に聞いても適切なアドバイスが受けられない可能性があります。
ピルを服用できるか不安なときは病院で専門家のアドバイスをもらうようにした方が安心です。

例えば、妊娠中にピルを服用しても大丈夫と言えるでしょうか。
素人の判断で大丈夫だと判断するのは危険です。
妊娠すると、体の中の女性ホルモンのバランスは自然に不安定となる傾向があります。
この状態でピルを服用してしまうと、さらに女性ホルモンの量が増加してしまい、さらに女性ホルモンバランスが崩れてしまいます。
結果として身体に負担がかかって吐き気などの症状があらわれる可能性があります。
妊娠に気づかずに服用し続けてしまったとしても胎児には影響しません。
お母さんの方に影響が出るため注意が必要です。

ピルを服用することによる血栓症のリスクばかりがクローズアップされがちですが、実は妊娠中や出産後12週間の発症リスクの方がはるかに血栓症になるリスクは高いと言われています。
そのため、妊娠中や出産後12週間の間も血栓症に気をつけることが重要です。
この期間にピルを服用する場合にも、十分血栓症のリスクに注意する必要があります。
この期間は血栓症を発症する可能性が高い期間だからです。
このようにピルを服用できるかについて少しでも不安がある場合には、専門家のいる病院に相談するようにすることが大切です。